こんにちは、れいれいです



2024年6月15日13時より「北見池川神楽保存会発足20周年記念演舞会」が北見市民会館小ホールでおこなわれました。
「池川神楽」は今から400年以上前に愛媛県の伊予から高知県の池川町に伝承され、1980年に国の重要無形民族文化財に指定されたお神楽です。(池川町は2005年合併により仁淀川町となっている)
400年以上の歴史をもつ神楽。
なぜ北見市に継承されたの
???

北海道全体が日本の正式な領土として「北海道」と呼ばれるようになったのは1869年(明治2年)です。
私は1969年生まれ。
私が生まれる100年前…たった100年前まで北海道は開拓されていなかった





この事実を知った時、衝撃でした。
江戸時代までは函館あたりまでが日本の領土、それより北は蝦夷地と呼ばれアイヌの領土という認識だったようです。
しかし、ロシアが蝦夷地に領土を広げようとしてきたため明治政府は北海道全体が日本の領土だと主張、北海道を開拓するにあたり屯田兵を送り込み北海道開拓が本格的にはじまりました。
旅行に来られた方によく「北海道は広い」と言われますが、道路も何もない山を切り開き北見市の開拓に土佐からの「北光社移民団」が到達したのが今(2024年)から127年前の1897年(明治30年)。
この北光社移民団の初代社長は坂本龍馬の甥「坂本直寛」です。
北光社移民団の方々が、熊にいつ出くわしてもおかしくない原始林を切り開いて北見市の礎を築いてくださったので今の北見市があるのですね。

1986年(昭和61年)北見市と高知市は姉妹都市となりました。
北見市では毎年最初の物産展が「高知」だったり、高知市のひろめ市場で北見物産展がおこなわれたり、それぞれの市に学生や社会人が期間限定で生活したりするなど交流が深まり、2006年(平成18年)池川神楽が北見市に伝承されたのでした。
「高知では400年以上の歴史をもつ神楽、北見ではようやく20年を迎えました。」と北見市長の挨拶。
道具も何もないところから始まり、研修を経て発足した「北見池川神楽保存会」
高知県の皆様のご指導・ご協力があって成長し、現在では北見市内の神社にて奉納演舞がおこなわれています。
宮祓(みやばらい)…神前舞殿を祓い清める神楽の基本
和卓舞(おしきのまい)…二個の会席膳を落とさぬようダイナミックに舞うのが特徴

手草舞(たぐさまい)…五穀豊穣を祈る二人舞
四天舞(してんのまい)…鬼神に立ち向かう四天王の舞
長刀(なぎなた)…長刀を手に勇壮な舞を神に捧げる

将軍(しょうぐん)…清めの舞のあと弓を持って舞う「弓の舞」とも呼ばれる
北見神社の方が舞っていました。
天磐戸開舞(あめのいわどあけのまい)…神様をお迎えする二人舞にて天照大神をお迎えする雅やかな舞



本来なら神楽演舞がなかった北見の神社の例祭。

神楽が舞われるようになり、北見の神様もお喜びのことでしょう




20周年記念演舞会の最後は盛大なもちまきでした。
平和で賑やかな様子が大好きな神様、これまたお喜びだったのではないでしょうか



北見に伝承された池川神楽、一緒に継承してくださる仲間を募集しているそうです。
2024年7月28日10時~11時半体験教室を実施するそうなので関心ある方は大人の方でもお子さまでも見学だけでもぜひ



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